飴の部屋

いつも会うババァ飴を二、三個くれる
ありがてぇけど
いらねぇ
同僚や業者にも二、三個あげる
みんなこんなには
いらねぇ

それを毎日かかさず
やるからひと月の
飴の消費量すごい
おそらく2,000個以上はもらった
どんだけ買ってんの?
一応種類は豊富
甘ぇ甘ぇ

まず一回に
あげる量がめちゃめちゃに多い
せめて一個ずつだろ
どういう概念だよ
Could you tell me…

無限に出てくる飴
こんないらねぇ

断れなくてたまる飴
サイダーのやつたまに食うくらい

仮に1日4人に3個ずつ
飴を配るの
週5でやるとして
単純計算で週に60個
ひと月で240
一年で2兆
5年間で無限

出来るなら味の濃い
おせんべいがいい
飴だってうまいけど
連続じゃ食えない
But you give me…

無限に出てくる飴
こんないらねぇ

Never ending candy
気持ちだけでいいよ
Yeah

悪気ないのはわかってるけど
こんだけあげてりゃ流石に余る
たまに断っても次の日
変わらず飴が置いてある

無限に出てくる飴

 


 

元々はミドルテンポのボーカルチョップ(声の音のシンセ的なやつ)メインのトラックが作りたくて進めてたんですけど、
なんか思ってた雰囲気と違ったのと、やりたい事がごちゃごちゃになってきて作業に行き詰まってた。

その時に全部詰め込むのではなく、やりたい事のいくつかを取り入れて、
テンポ変えて別曲として進めたのがサンバイザーソルジャーで、そちらにボーカルチョップを使ったらハマった。

別曲を作った事で色々整理できて、モチーフなどの原型は残したままで
雰囲気や音色変えてうまくいったのがこの「無限に出てくる飴」って感じです。
なので元々バイザーと飴は一つのファイルだった。兄弟的な意味合いがある!笑

んで新たにこれを作り始めた時に、Jonas Blueをめっちゃ聴いてたので、
影響されて朝焼けを迎えるような明るさが曲に反映されてます。
音色選びも全体的に明るいよね。
中でもブラスの音をすげぇ入れたかったのでそこが気に入ってます。音作りもかなりこだわりました。
明るくずっしり鳴るようにした。

今回タカユキさんの力も借りつつも自分でミックスしたので、
ブラスの音をはじめいろんな部分を細部まで自分でこだわれたのが良かったです。
技術的にまだまだだけど好みの音の奥行き、広がり、鳴り方になった。
上下左右奥行きの鳴りは本当に思い通りにいった…!

でも自分でミックスすると好みになりすぎるし、こだわりすぎて無限に時間がかかりますね笑
まあでも今回は上手いこといってよかったです。

 

コンセプト

これは元々題材スタートではなくトラックスタートで曲作ってたんですけど、
作業を進めていくうちに実体験としてストックしてたネタ
「飴をアホほどくれるババァの話」が
合いそうだなと思って試しに歌ってみたら「無限に出てくる飴〜♪」の
メロと歌詞をひねり出すことが出来たのでいい感じにハマった。

歌詞の内容は全部本当。
マジのマジ。
てかむしろ1日4人じゃなくてもっとあげてたかも。
マジに無限に飴が出てくる。

夜勤のバイトしてた時、その人と一緒にバイト入ると本当に一回に2,3個くれるし、
夕方のシフトの人と交代する時にもあげる。
さらに夜勤終わって早朝シフトの人が来るとその人にもあげるし、納品業者にもあげるし、ゴミ収集業者にもあげる。
もう顔を合わせば誰にでもあげる。

当時、本当にあげすぎだろって思って、計算してみたけど、怖くなってやめた。
飴の出費どんだけ行ってんだろって思った。
おかしのまちおかの太客だったと思う。

飴以外の素晴らしエピソードもあるめっちゃクセが強い人だったんですけど、
今となってはとても良い思い出です。強く生きていると思う。ありがとうございます。